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会議所=全員参加目指し改革=日系社会関係委員会を創立

1月14日(水)

 「昨年のスローガン『開かれた会議所』『チャレンジする会議所に』に加えて、本年は『全員参加の会議所』を目指します」。九日正午からサンパウロ市内ホテルで開催されたブラジル日本商工会議所の新年会で、田中信会頭は力強く宣言した。
 昨年末の定款改正を受け、今年からの新体制として次の四点の改革を実施した。(1)従来の渉外広報委員会をマーケッテング広報委員会に変更し、広報活動に加え、新規会員企業獲得を担当し、特に日本企業の未加入会員皆無を目指す。
(2)企業経営委員会はポ語部門と日本語部門の一委員会二委員長制だったが、今回は分離独立して、ポ語部門を企業経営委員会、日本語部門を企業活動委員会とし、活動を容易にするとともに、各企業の必要性にきめ細かく対応できる体制に変更した。
(3)時流を反映して、環境安全対策委員会を新設。
(4)日本移民百周年を四年後に控え、会議所は同祭典協会の副理事長団体であることを踏まえ、日系社会関係委員会を創設した。と同時に、日本語教育協議会(国際交流基金)やその他、日系社会関係事項を担当する。
 さらに田中会頭は、十二月十八日付日本経済新聞が報じた、欧米の大企業が経営者をブラジルに送り込み、臨機応変な会社運営を経験させ、積極的にトップ養成のための〃ブラジル道場〃として活用している点に触れ、「日本でもブラジル市場の難しさが認識されはじめたことは嬉しい」と語った。
 また、現在作業中の『ブラジル事典』が「三、四月中には発刊する」ことを明らかにした。
 その後、石田仁宏サンパウロ総領事のあいさつがあり、新年度の常任理事と部会長が紹介された。
=会社代表交代あいさつ=
 ◎モト・ホンダ・ダ・アマゾーニア社=岩村哲夫氏(昨年四月着任)、近藤氏帰国済み。◎ミノルタ・コピアドーラ社=神谷功氏(新任)、北野孝明氏(旧)※日本側の情勢変化を受け、今月中にコニカ・ミノルタ・ビジネス・ソリューションに社名変更する予定。
 その他、一月二日付を持ってブラジルの日商岩井とニチメンが合併し、日商岩井ニチメン・ド・ブラジルとなった件も報告された。