1月10日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】ブラジル人家族の家計では、米とフェイジョンよりインターネットプロバイダーやケーブルテレビに対する支出が多いー。
これはジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が八日に公表した〇二・〇三年家計調査(POF)が明らかにしたものだ。米とフェイジョンは家計の一・三%を、プロバイダーとケーブルTVは一・四九%を占めている。
九九、〇〇年の調査と比較すると、プロバイダーへの支出の割合は〇・〇四八%から〇・五八%と十一倍に、ケーブルTVは〇・四%から〇・九一%へと二倍以上増加。また、携帯電話も〇・四六%から一・三%へ、ほぼ三倍に増加している。
家計の中で支出の割合が最も大きいのは住居費(税金、光熱費、電話料金などを含む。三一・八%)で、以下食費(二七・五%)、衣料費(一一・七%)、保健費(一〇・四%)、教育・娯楽費(八・七%)、交通費(五・四%)と続く。前回の調査でも支出割合の順位は同じだったが、衣料費、保健費、教育・娯楽費、交通費の全支出に占める割合は減少している。
FGVのエコノミスト、ブラス氏によると、ドル高が住居費と食費の割合を押し上げた主な理由という。ドル高は小麦粉、ビスケット、大豆油、パスタ類の価格上昇に影響した。電気、ガス、電話料金も総合物価指数(IGP)で価格調整されるため、ドル高の影響を受けたと言える。九九年から〇三年にかけて、電気料金は一三六%、プロパンガス料金は二二〇・六%、固定電話料金は七五・四%と、暴騰した。
保健費は前回の調査結果から一・六ポイント低下した。同氏は所得の減少と医薬品に対する政府の価格統制が弱まったことをその理由に挙げている。
自動車購入費は前回の二・五二%から〇・六一%と大幅に低下。また燃料費も四・六五%から三・九九%に低下している。