1月6日(火)
【各伯字紙一日】一日から、高齢者憲章が法律として施行されている。昨年十月に発令されたこの憲章は、六十歳以上のブラジルの高齢者の人権を保障し、生活水準を上げることを目的としている。
一人で生活していくことのできない貧困層の高齢者(六十五歳以上)には、毎月最低賃金(二百四十レアル)が支払われる。また、民間健康保険会社は、六十歳以上の高齢者の健保料を値上げすることができなくなる。高齢者憲章の要点については、後日、本紙七面に掲載する。
発効したばかりの高齢者憲章だが、一部訂正となる可能性がすでにある。クラウジオ・レーモス・フォンテイラ検事総長が十二月十九日、連邦最高裁判所(STF)に高齢者憲章の二カ条の取り消しを願い出たからだ。
STFのマウリッシオ・コレーア裁判官は同二十九日、国会や連邦政府、ブラジル弁護士会に、この件についてアドバイスを求めている。
フォンテイラ検事総長が違憲とみなしたのは、公共および半民営の特別サービスを行なう交通機関の運賃を六十五歳以上の高齢者に対して無料にする項目である。特別サービスを行なう交通機関は、一般の交通機関よりも快適だという。
同検事総長はまた、高齢者に対する犯罪の処罰項目に関して「犯罪者が逆に特別扱いされており、高齢者を守るどころか高齢者に対する犯罪を促している」と反対している。