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視聴者の行動を初調査=チャンネル権は主婦に

1月6日(火)

 【ヴェージャ誌】視聴率は重要なデータだが、テレビと視聴者との関係を理解するには不十分だ。視聴者の行動、習慣について詳細にわたる調査が昨年、データネクサス研究所によって実施された。
 この調査は大サンパウロ市圏の住民三千八百人を対象に面接調査を行ったもので、調査結果は興味深い示唆に富んでいる。
 三三%の家庭では、奥さんが一日のほとんどの時間でチャンネル権を握り、それは午後六時から午前零時の間にピークに達する。午前零時を過ぎると、チャンネル権は御主人または息子に移る。奥さんのチャンネル権は所得が減るに従って大きくなる。調査結果によると、娘は最もチャンネル権を持たない。
 一家にテレビが一台以上あると、子どもたちのチャンネル権が強くなる。所得クラスAの子どもたちの三四%が自分たち専用のテレビを持っているという。
 テレビは家族の各員を孤立させると一般的に考えられているが、調査結果はそれを裏付けてはいない。五九%の回答者が主に友人や家族と意見を交換する機会があるからという理由で、誰かと一緒にテレビを見る方がよいと答えている。また、両親が様々な事柄について子どもたちの考えを知る機会もテレビは与えているという。
 テレビと食事の関係も興味深い。六六%の回答者がテレビを見る間にお菓子を食べ、また、食事もすると答えている。
 「理想の番組は」という質問に対する回答は、娯楽と番組の質の二つの観点で分けられた。娯楽の観点では、一位・映画、二位・ニュース、三位・スポーツ、四位・ドラマ、五位・教育、六位・ドキュメンタリー、七位・音楽、八位・バラエティー、九位・討論と続き、質の観点では、一位・ニュース、二位・映画、三位・ドキュメンタリー、四位・スポーツ、五位・教育、六位・ドラマ、七位・バラエティー、八位・音楽、九位・討論となった。
 この調査結果は視聴率の順位とは違ったものとなった。例えば、ドラマは最も視聴率の高い番組の一つで、同じ時間帯に放送される映画番組よりも視聴率が一般的に高い。しかし、映画は娯楽、質の観点からいずれもドラマより順位が高い。この理由は定かではないが、ドラマを高く評価するのが恥ずかしかったためではないかと推測されている。
 ニュースはどちらの観点でも上位二位内に入った。その理由として、「人々は情報を知らないことが不利益になると考えると同時に、情報を楽しみながら手に入れたいと思っている」とノバエス調査責任者は述べた。