2003年1月1日(水)
【アゴーラ紙】PT(労働者党)のルイス・イナッシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ名誉総裁が昨年、大統領選で勝利を収め、ブラジル全国で〃ルーラ旋風〃を巻き起こした。果たしてルーラ氏は、国民の期待に応じられる大統領になるか? 占い師たちは、ルーラ政権が「予想よりも保守的になりそう」と予言している。
『占星術』(星占いとも呼ばれる。星の位置がつくる角度などから運勢を分析する)。
ブラジル史上最も保守的な政権となるだろう。ルーラ氏自身、急進的なことをする力がなくなる。教員や公務員の給料を上げず、MST(土地なし農民運動)に軍隊を差し向け、最低賃金も上げないだろう。ストライキやデモ行進が起こり、治安は悪くなる。四月ごろ、国内債務のモラトリアムが起きるだろう。ルーラ氏は最後まで政権をにぎらない可能性があり、副大統領が大統領に就任するだろう。▼失業=初め悪く、下半期に少し良くなる。▼ドル=上半期は揺れ、五レアルまで達する恐れあり。▼インフレ=軍事政権と似て毎月五%上がる。国内総生産は年間一〇%上がる。国内工業の力が強まる。▼犯罪=上半期は増加。
『タロット占い』(七十八枚のトランプに似たタロットカードを占いたい事柄を思い浮かべながら混ぜ、それぞれの位置に開き、占う)。
初めは落ち着いた政権となり、中間は荒れ、最後はマンネリと化す。「革命」、あるいは「解任」の恐れあり。余りに多すぎる公約を守れず、ほかの人が大統領に就任する可能性がある。ルーラ政権の武器となるものは、「真実」である。▼失業=就任二年後に減り始める。▼ドル=ルーラ氏就任直後は上がるが、その後落ち着く。▼インフレ=かなり上がる。数年後にコントロールできるようになる。▼犯罪=犯罪は続く。ルーラ氏は犯罪防止に対して余り力を入れない。
『ブージオ占い』(アフリカ宗教のカンドンブレーやウンバンダの霊媒が、ブージオという貝殻を使って占う。布をしいた板の上に落とした貝殻の位置は、崇拝するアフリカの神の意志とされ、その位置から占う)。
ルーラ氏は、健康と味方の人間に気を付ける必要がある。CUTとMSTと問題があるだろう。大臣交代が頻繁に行われるだろう。ルーラ氏に関するスキャンダルが生じる。ゼネストが起きるだろう。▼失業=就任一年目に国を安定させることができなければ、多国籍企業が去り、失業が増える。▼ドル=上がる。▼インフレ=初期は急上昇する。ルーラは国民をなだめようとするが、無駄になる。▼犯罪=続くが、今よりは減る。
『秘数術』(占いの対象となる人の誕生日や名前から運命数を計算し、占う)。
良い政治ができるコンディションがある。国を安定せずとも、国民を幸せにすることができる。(重要人物などの)支持は得られない。大統領任期を最後まで全うするが、再選は望めない。多くの人々が、ルーラ氏が道を間違えないよう、注意深く見ている。▼失業=減るが、ルーラ氏が望むほどではない。▼ドル=上がりつづける。▼インフレ=一時期安定するが、また上がる。▼犯罪=コントロールが難しくなる。ルーラ氏の大問題と化すだろう。