12月27日(土)
『ブリジット・ジョーンズの日記』の脚本家、リチャード・カーティスの初監督作品である『ラブ・アクチュアリー』は、どこにでもある平凡な愛をテーマにしたクリスマス時期の恋愛映画。第61回ゴールデン・グローブ賞で、作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と脚本賞の2部門でノミネートされている。ブラジルでは、5日に封切りした。
ブラジル人人気俳優のロドリーゴ・サントーロにとっては、初めての台詞付きの外国映画出演となった。美少女探偵映画第2弾の『チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル』が外国映画出演デビュー作だが、唯一の台詞はカットされていた。
イギリス人のカーティスは、「全く違うタイプの俳優を探していた時、ブラジル映画の『アブリル・デスペダッサード』を観た。主演俳優のロドリーゴを見て、『この人だ』と直感した」と、配役のいきさつを語る。
サントーロは、「『チャーリーズ・エンジェル2』は100%アクション映画だったが、この映画は心の繊細な動きを重視している。イギリス人は冷たいという偏見があったけれど、自分が間違っていた。多くの友人をつくりました」と、カーティスの心温まる映画に出演できたことを喜ぶ。
カーティスは、『フォー・ウェディング』『ノッティング・ヒルの恋人』などのラブ・ストーリーの脚本家として活躍。クリスマス目前のロンドンを舞台に年齢、人種、性別、職業、様々な19人が織り成すそれぞれの愛の物語を同時進行させた妙技は、脚本家出身の彼だからできた。
愛のカタチは無限。世界中の誰もが心の中に持ち合わせているもの。そこらじゅうに愛があふれているのに気付くはず・・・。
[あらすじ]ロンドン、時はクリスマス。人々はささやかな夢を胸に抱き、毎日を過ごしていた。
秘書に恋をした英国首相、義理の息子との関係に悩む父親、ポルトガル人のメイドと恋に落ちる小説家、夫の浮気に気付き、悶々とした日々を過ごす熟年の主婦、親友の恋人に思いをよせる新進画家、新曲のクリスマスソングに起死回生を賭ける元ロックスター。
誰もが、クリスマスに心の中の願い事が叶うことを望んでいた。そしてイブの夜、全てのドラマが、ハッピーエンドに向かう・・・。
ポルトガル語名▼シンプレスメンテ・アモール(Simplesmente Amor)。製作▼2003年、イギリス/米国。監督・脚本▼リチャード・カーティス。出演▼ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、ローラ・リニー、ローワン・アトキンソン、ロドリーゴ・サントーロ。年齢制限▼14歳。