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シェル重役殺人 カメラに怪しい人影=なぞ深まるばかり

12月18日(木)

 【既報関連=アゴーラ紙十七日】石油会社「シェル」のアメリカ人重役夫妻殺害事件で、事件のあったリオ市ポルト・ドス・カブリットス・コンドミニアムの防犯カメラに怪しい人影が撮影されていたことが判明し、同コンドミニアムの経営者、J・カルロスさんが十六日、警察にビデオテープを渡した。
 十一月三十日未明、シェル社の重役トッド・スタヘリ氏と妻のミッチェルさんが、同コンドミニアム内の自宅で刺殺された。容疑者や犯行の動機が不明のまま、密室殺人事件としてマスコミで扱われてきた。
 カルロスさんによると、事件当日の午前二時三十分ごろ、コンドミニアムの門の方向へ歩いていく人影が、スタヘリ一家の隣りの家に設置されていたカメラに映し出されていたという。「男か女か分からない。ただの警備員かもしれない。このテープが捜査の助けになるかどうか分かりませんが・・・」と話している。
 捜査当局は、シェル重役殺人事件と四日に起きた男性殺人事件が、何らかのつながりがあるとみている。殺害された男性はジョゼ・プラッタ・フロサードさん(六一、年金生活者)。モルモン教会から出た後に、背中から撃たれて死亡した。同教会には、スタヘリ夫妻も通っていた。
 同夫妻の運転手の乗用車から血痕が発見されたことで、運転手にも容疑がかかっている。現在、重要参考人のセバスチオン・モウラ運転手が、フロサードさん殺人事件の現場にも居合わせたとの証言もある。警察は、乗用車にあった血液のDNA検査を急いでいる。
 十五日には、法医学研究所(IML)が同夫婦の血液や臓器を検査し、アルコール、薬物、毒などを飲まされていないことが分かっていた。