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大豆価格、来年も安定=養豚で中国の需要増大

12月18日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】シカゴ穀物市場は大豆製品が当分、高値を保つとの予想。大豆製品は今週、米中間の雪解け期を迎えて全面高となった。中国の経済使節団は十一月、米国訪問を予定していた。人民元の切り上げと繊維問題がこじれたため、訪問が中止になっていた。
 温家宝首相訪米の後、同経済使節団は十二月十七日、シカゴ穀物取引所を視察した。そのため関係者は、大豆の高値が続くと予測している。大豆先物は二月渡しで、ブッシェル当たり八・六五ドルしている。
 アジア市場の需要増と米国の収穫減は、南米の大豆にも豊作と高値で沸かせた。中国は二〇〇六年、養豚の生産倍増を計画している。蛋白源の需要増大が予想され、しばらく大豆市場が弱気になる可能性は少ない。
 ブラジルとアルゼンチンの二〇〇三年度大豆輸出は、両国とも記録更新した。アルゼンチンの場合、中国向け大豆輸出は昨年比一四二%増の成績であった。伯亜両国の大豆生産高が、これから世界の注目を浴びる時代になるらしい。