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PT、左派4議員を除名=改革推進の妨害=与党の政策路線明確化=党の結束優先し処分

12月16日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】PT党執行部は十四日、全国党大会を開催した。同大会でエロイザ・エレーナ上議とルシアナ・ジェンロ下議、ジョアン・B・アラウジョ下議、ジョアン・フォンテス下議の四人を除名することを決定した。四人は党の決定に対し、つねに反旗を翻した。また年金改革で、反対票を投じたことに対する党の措置とされる。四人は打ち合わせていたように、新党結成へ動き始めた。

 PT中央委員八十二人のうち五十五人が除名に賛成票を投じ、二十七人が反対票を投じた。ジェノイノPT党首は「PTが抱える四個の爆弾のために十一カ月間傷つき合い党活動に支障を来したが、こんな状態はこれ以上続けられない」と声明を発表した。
 エレーナ上議は、自分こそ生粋のPT党員であり謝ることはないし、許しを乞う意志もないと短く抗弁した。ルシアナ下議は、PTは政権取得してから変心したと非難し、父親ジェンロ社会開発相とは信念の違いだと涙の決別をした。
 スプリシ上議は同情して、除名決議は軍政時代の手法と、机をたたいて非難した。ヴァウテル・ピニェイロ下議は「角を矯めて牛を殺す」に等しいと批判した。アラウジョ下議とフォンテス下議は、新党の結成を発表した。 
 党執行部は、除名の趣意書を朗読した。年金改革の表決では、野党の援護射撃で辛うじて可決に持ち込んだ。四人は党執行部の要請無視など、与党の足並みを乱した。長年の同志に別れを告げることは断腸の思いだが、党は結束を重んじると宣言した。