12月12日(金)
二十三日に七十歳を迎えられる天皇陛下の誕生日祝賀会が十一日、ブラジル日本文化協会とサンパウロ総領事公邸であった。
午前十時から文協で開かれた祝賀会は文協、援協、県連、日文連、老ク連の日系五団体の共催で約百二十人が列席した。
サンパウロ総領事館、JICAサンパウロ支所、国際交流基金サンパウロ日本文化センター、ブラジル日本商工会議所からも各代表者が参加した。
文協合唱団のリードによる両国歌斉唱、文協の上原幸啓会長のあいさつに続いて、石田仁宏サンパウロ総領事の祝辞を佐藤宗一首席領事が代読。
そのなかで、天皇陛下のご来伯歴についてふれ、「皇太子時代に二回来られているばかりでなく、天皇陛下として初めてブラジルにおいでになっている」とし、「日本の皇室は当地の日系社会においても大変に身近。皇室も格別な親近感を寄せているのでは」などと述べた。
世界でもブラジルにしかないとされる両陛下の肖像画が展示された会場で出席者は万歳三唱。乾杯の後、祝賀パーティーとなった。
サンパウロ総領事公邸では正午から祝賀昼食会が開催された。総領事館関係者によると、これには毎年六百人前後が招待されており、公邸で開かれるパーティーの中で最大規模のものだという。
当日は団体企業関係者だけでなく、日系の政治家、文化人など多彩な顔ぶれが集い、今年在位十五年を数えられる節目の誕生日を祝した。