12月9日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】国連のデータによると、インターネットを利用するブラジル人の数はラテンアメリカ全体の四〇%を占める。その中で中高年の利用者が年を追って増加している。
ブラジル世論統計研究所(Ibope)が〇一年一月に調査を始めた時、五十五歳以上のネット利用者は四百五十一万四千人で、月平均利用時間は五時間だったが、〇三年八月にはそれぞれ七百五十三万七千人、十一時間へ増加した。高齢者はサービス情報の入手方法として、インターネットに目を向け始めたという。Ibopeのアナリストは増加原因として高齢化を挙げている。
主婦のマリア・イレルダさん(六四)はサーラ・デ・バッチパッポ(チャットルーム)にアクセスし、日本人の友人まで見つけた。「自分の年は一度も言ったことがない。ムードがこわれるから」と話すマリアさんは、今世の中で何が起こっているかを知るにはチャットが一番簡単だと思っている。イレーナさん(八七)はロシアで消息が途絶えた一人娘をさがすためにチャットルームやフォーラムを利用している。
インターネットの使い方は、家で誰か若い人に教えてもらうこともできるが、Sesc・ヴィラマリアーナは半年コースを提供している(連絡先=11・5080・3000)。また、ノーヴァ・プログレッソ・インフォセントロ(サンパウロ市東部地区)には六十歳以上の高齢者を対象とした特別コースがある(連絡先=11・6099―9641)。