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ロライマ州汚職事件 現知事も関与疑惑=元官房室長が証言=知事はPT離党を表明=複雑な地方政治背景に

12月6日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】ロライマ州のフラマリオン・ポルテラ現知事(PT)は四日、PT左派議員の圧力により離党することを表明した。前知事の幽霊公務員にまつわる不正疑惑に、現知事の関与が浮上し党への混乱を避けるため離党を決意したと、同知事は述べた。同州のブルグリア元官房室長が、現知事は幽霊職員の存在を知っていたと供述したため、同州の不正疑惑が現知事の任期中にも行われたことが確認された。


 PT所属の議員十三人は四日午後、党執行部へ同知事の潔白が証明されるまで党から離籍するよう文書で要請した。幽霊職員のうわさは知っていたが、公金横領には一切関与していないと、同知事は訴えた。
 下院ではPT議員の強硬派が同知事の言い分を容認しないとして、PT浄化のために除名をバストス法相に提言した。入党間もない同知事に対し、弁明のチャンスを与えない措置を批判する議員もいる。
 同知事の立場は、元官房室長の供述で悪化した。元室長は同知事が同件に、無関係であることを証言しようとした。同知事は給与明細一覧表が別に作成されていることを知っていると、別の供述で証言した。幽霊職員の採用にはPT所属の州議や連邦議員が立ち会い、労働契約書に同知事が暗黙の了解で署名していた。
 連邦警察の「エジプトの害虫作戦」では、同室長を重要参考人とした。同室長は州議や連邦議員の命令で、不法給与明細を作成しカンポス前知事へ提出し認証を得ていたと供述した。同室長は前知事と現知事の二期、室長を務めている。
 幽霊職員が書いた給与受け取りの委任状が同室長へ提出されたとき不審に思わなかったかと連警係官は質問した。同室長は地方の習慣と身の安全のため、それらを拒否することは不可能だと供述した。