12月4日(木)
第二十六回兵庫県農業高校生等海外派遣研修一行(藤波正則団長、県立農林水産技術総合センター専門技術員)十四人が十六日に来伯し、二十九日に帰国した。二十八日晩、兵庫県人会(尾西貞夫会長)はサンパウロ市のレストランで歓迎会を催し、高校生らを激励した。
「ブラジルに将来移住したい」とまで語る廣瀬俊介さん(一七、高校二年)は大のキノコ好き。今回も各地で栽培の現場を見ることができ、満足の様子。「西村農学校が最高でした」。
派遣団のリーダー、農業大学校一年の前田康行さん(一九)は「将来は農業普及員になりたい」という希望を持つ。今回は「大好きなパイナップルが毎日食べれた」と嬉しそう。マラクジャも初めて食べ、とても気にいったとのこと。
畜産を勉強する小野内彩さん(一五、高校一年)は、窓から見える放牧の様子にいたく感動した。「牛がのんびり草を食べている様子がすごく気にいりました。自分もこんなのやってみたいな」と目を輝かせる。
生徒十二人・教師二人の一行は、十一月十六日に着聖。近郊の農場を視察後、ポンペイアの西村農工学校で四泊五日の体験入学。その後、兵庫県と姉妹州県のパラナ州のロンドリーナ、マリンガ、クリチーバで農学校を見学し、最後にサンパウロ市を経由してイグアスの滝やリオを観光、二十九日に帰路に着いた。同研修制度により二十六年間に述べ四百人がブラジルの地を踏み、交流を深めてきた。県人会の尾西会長は「日本に帰ったら、みんなにブラジルのことを伝えてください。そして、今後もぜひこの制度を存続してほしい」と歓迎会のあいさつの中で述べた。