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汚職刑事3人を逮捕=犯罪組織結成など=家宅捜索しベンツ2台押収 グアルーリョス

11月28日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】二カ月間にわたる連邦警察(以下、連警)とサンパウロ州グアルーリョス市連邦検察庁の盗聴捜査によって二十六日午前、同州市警麻薬捜査専門警察署(Dise)の市警官三人が、犯罪組織を結成してトラックの積荷などの押収物横領罪および恐喝罪、麻薬取引罪などの多種の犯罪を犯した容疑で逮捕された。
 容疑者の一人であるクラウジオ・V・マシャード刑事の自宅からは、十四万レアル相当のメルセデス車が二台押収された。ほかの警官の家では、盗んだ積荷の一部である缶詰や衛生用品が複数見つかった。
 告発者の一人、マテウス・B・マニャーニ連邦検事(二七)は、「警察に根を張った犯罪組織だった」と言明。被疑者の中には、容疑を否定する者もいた。
 逮捕された残りの二人は、マリオ・B・マズーロ刑事とジョアン・T・メーロ刑事。警察が主要ターゲットとしていたロベルト・R・アンドラーデ刑事は逃走している。同刑事は、Diseの六チームのチーフである。
 この告発事件で、刑事ら四人が勤めていたDiseにも捜査が入った。刑事らが逮捕されていた同午前八時三十分ごろ、サンパウロ州検察局の組織犯罪対策特殊活動班(Gaeco)の検事らがDiseで立入検査を行った。コカインやマリファナの入った袋(登録番号がなかったので警察が押収したものではない)のほか偽造書類、約四万レアルの先付け小切手三十八枚、登録番号が削られた機関銃一丁などが、当直室のソファーの下から出てきた。
 検察庁によると、連警の盗聴によって、刑事らが同市警警察署の電話を盗聴し、警察に押収された積荷の情報を得ていたことが明らかになっている。刑事らは積荷を横領し、親戚と分けていたという。
 盗聴されたある電話会話で、マシャード刑事は、情報員とトラック売却計画を立てていた。その計画は、押収されたトラックのエンジンナンバーを偽造して、警察から捜査されているある男に売り払うというものだった。
 〃オペラソン・コルージャ(フクロウ作戦)〃と名付けられた今回の共同捜査で、捜査に参加した検事や警部、警察監察官の意見が食い違う場面もあり、三者の関係がギクシャクしているという。