11月27日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】リオデジャネイロ州教育局は、州立校の宗教科目で教鞭を執る教師五百人を募集した。教師が教理に疑問を抱いたり無神論者となった場合、職務停止処分または解雇処分にすると公布した。
宗教科目を正規科目に折り込んだのはガロチニョ元知事の二〇〇二年、カトリック教徒のカルロス・ジアス元州議によって上程された。条例によると宗教科目は、受講の義務はない。州立校には宗教理論を教える科目がある。しかし、特定のキリスト教やユダヤ教の授業を、同条例が設けた。
州政府のグベルマン弁護士は、条例が連邦令に抵触すると述べた。外部の団体が公立学校に介入し、処罰するのは違法行為だという。教員労組は信教の自由を侵害するとして、条例の無効を裁判所へ請求した。
ブラジルは上中流階級に、潜在的な無神論者が多い。表向きはカトリック教徒で、レーニンが「既存宗教の神は拒否する。神そのものは拒否しない。キリストが実在するなら、門前で飢え死にしても弟子入りを志願するだろう」といった告白の同感者は多い。書店では、無神論的シリーズがよく売れている。