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森淳介氏初応募で入選=第21回武本文学賞を発表

11月22日(土)

 文藝誌「ブラジル日系文学」は第二十一回武本文学賞の選考結果を発表した。 小説は「もう一夏」を書いた八十一歳の森淳介さん(クリチーバ市在住)が初応募初入選。短歌は敦賀葵花さん「徒然飄飄」、川柳は藤井憲子さん「凛と立ち」がそれぞれ入賞作に選ばれた。
 随筆、翻訳、俳句、詩からは入賞作は出ず佳作のみとなった。全七部門への応募総数は百六編だった。授賞式は来年三月ごろに行なわれる予定。
 【小説】入賞=森淳介「もう一夏」/佳作=富岡絹子「静御前」/佳作=筑紫次郎「開拓」
 【随筆】佳作=富岡絹子「偏見と差別」/佳作=伊藤喜代子「ニューヨークと日本のブラジル人出稼ぎ達は」/佳作=加藤武男「なにを残す」
 【翻訳】※課題はラケル・デ・ケイロス「ウン・カーゾ・オブスクロ」。
 佳作=和泉耕甫「曖昧な出来事」/佳作=鯖戸みや「ある難解な出来事」
 【短歌】入賞=敦賀葵花「徒然飄飄」/佳作=渡辺光「国敗れて」/佳作=桜井正巳「予後の日日」
 【俳句】佳作=山本かおり「天高し」/佳作=上口一歩「雲の峰」/佳作=村岡まさ恵「君が代」/佳作=斎藤光之「花種蒔く」
 【川柳】入賞=藤井憲子「凛と立ち」/佳作=藤倉澄湖「時事」/佳作=重松多太夫「痩せ蛙」
 【詩】佳作=斎藤光之「〝何か〟を」/佳作=斎藤白憂「虹」/佳作=高橋千晴「コミュニケーション」。以上敬称略。