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新ウイルスを研究=ハイレベルの施設誕生

11月18日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】致死性の高い恐れがある新種ウイルスを研究できる、レベル3の安全対策を備えた研究施設がブラジルで初めて登場した。
 同施設はサンパウロ総合大学生物医学研究所(ICB)内に百万レアルを投入して建設された。年内に同レベルの施設が国内のほか二カ所に設けられる予定。
 「二十世紀の終わりから今世紀初めにかけて新しい病気が発生してきた。バイオテロリズムも世界的な懸念材料になっており、この分野の研究の重要性は高まっている」とドゥリゴン研究員は話す。Sarsを始め、ハンタウイルス、アルボウイルスなど、ほとんど知られていないウイルスを正確に分類し、人体に及ぶ危険性を確認するのが研究員たちの目標だ。
 一般的に森林開発地域から生まれる新種ウイルスの問題は深刻化している。アマゾニア地方では年間二百万人が未確認の熱病に罹患するという。