11月14日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ州工業連盟(FIESP)は十二日、サンパウロ州の製造業で十月、前月比〇・五一%増の雇用があったと発表した。これはレアル・プランが始まった一九九四年に〇・六八%の雇用があって以来、九年ぶりの好記録。FIESPは十月の雇用が期待以上の活況で、七千七百三十一人が製造業に新規採用されたと報告している。
経済が活性化されはじめたと、FIESPはみている。回復の手ごたえは予想以上のものであり、この躍動が起爆剤となって好循環を呼ぶと、FIESPのメッセル調査課長は述べた。
二〇〇四年は回復した景気を保持できるとみている。十一月の雇用結果が発表されれば、景気と雇用の確かな傾向が把握できるという。製造業は九、十月、消費市場の回復に応じて増産した。この九、十月の増産分が消化できるかを製造業は見ている。
九、十月に製造業が採用した労働者は、年末のクリスマス需要にこたえる生産のための臨時雇用であった。これら臨時雇用は一月に再雇用されるとみられている。消費市場が二〇〇四年も引き続き活況を呈することを、FIESPは願っている。
製靴業は年末向けに昨年同期比で一〇%増生産した。二〇〇四年向けも引き続き受注している。今年上半期は「父の日」が低迷したが、来年の「父の日」は期待ができそうだとみている。底上げが感じられたのは、九月だった。企業はわずかな給料調整を行ったが、市場には余り反映しなかった。
来年一月から六月期の給与調整は、年間消費者物価指数(INPC)が年間八六%も上がったのでまとまった調整が見込まれる。消費市場も資金の注入で、潤される見込みだ。