11月13日(木)
【ヴェージャ誌】ラッケル・グリーンワード女史の著書「ハーバード式ボーイハント」が、婚齢期を過ぎた三十五歳以上の女性の間でベスト・セラーになった。いかに理想の男性をスカウトするかの指南書だ。
意欲を持ち鉄面皮に徹し、非道徳的行為と違法行為以外は何でもすること。期間は一年半。目的の達成に十五段階あり、各段階に名称がある。包装、商標、宣伝、電話市場調査、オンライン市場調査など。
包装とは、見かけや外見のこと。長期的には人間味が重要だが、短期的には外見が決め手。服装はあまり目立つのもよくないが、修道女みたいなものも駄目。キャリア・ウーマン・タイプや黒づくめは目立たない。女性好みのモードは、アピールしない。女性美の生命、胸を美しく見せるブラジャーを厳選する。
肥満タイプは不利だが、諦めることはない、挑戦しよう。次に大切なのが「女らしさ」の演出。髪は短髪より長髪。スーツの色は中間色。胸元は適度に締まったもの。女性がリードするときは控えめに。
初回のデートでセックスは、ご法度。毎週二回デートして、二カ月後なら考えてよい。同せいは避ける。ブラジルの統計では、三十五歳以上の独身女性は七百万人、男性は六百二十万人。米国の女性二人に対し、男性一人よりは厳しくない。
ブラジルではシングル・バーが独身者や離婚者、妻に先立たれた男性のたまり場となっている。問題は、ここへやって来る男性はセックスだけを求め、結婚の意志はないこと。著者はシングル・バーを敬遠する。
電話市場調査で「適当な男性を紹介してください」と、友人、知人、親族に臆せず電話をかける。男女のお茶会やパーティは友人やいとこ、職場の同僚が来るからぜひ行ってみること。
少し早めに行き、ボーイハント会場の間取りを頭に入れる。演出の舞台点検だ。会場のどの辺が見えて見られて、会話に適する場所か調査する。
パーティには、手持ちぶさただから一人だけ同伴者を連れて行く。会話内容の準備、楽しく会話をリードする質問リストの暗記、乗用車やスポーツの専門用語は常識として習得する。会話がはずむような話方を、前もって工夫する。
そのほか講座、ゼミ、釣り、ゴルフにも参加する。男性と会話のチャンスができたら、デートに誘ってみる。恥ずかしくて言えないなら、友人から言ってもらうこと。据え膳食わぬは、男の恥と思わせるような演出が必要だ。攻略法がつたないと思ったら、すぐ作戦を変更する。
やせるためには、いかなる犠牲も容認した女性だ。できないことはない。ビジネス・チャンスも、男性攻略も同じだ。先輩に頼んでベア希望者の転職懇談会を催す。主に男性へ招待状を配る。やる気があり多少の困難には耐えられる男性を条件とする。「ハーバード式ボーイハント」のポ語版が来年、セスタンテ出版社から発行される。