11月8日(土)
サンパウロ市南部イピランガ区付近で七日未明、市警刑事(四三)が交通事故で死亡した。刑事は、麻薬捜査課に所属しており、証人(二七)を連れていた。証人は頭部と胸部を強打し、ひん死の状態にある。刑事は、貧民街の麻薬・銃器密売を捜査中だった。警察側は、「刑事が何者かに追われていたのではないか」と推測したが、現場検証の結果、銃弾の跡などは発見されなかったという。
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高校生カップル行方不明事件で、軍警は二日からの捜索活動を続行中。二人は一日から行方不明になっている。二人は、それぞれの両親に、「友人たちとキャンプへ行く」とうそをついて出かけたことが後で分かった。リアーナさん(一六)の父親は、写真と連絡先の電話番号を載せたパンフレットをヘリコプターからばらまいた。二人は中・上流階層の子供が通うサンルイス学院の生徒。
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Abrala協会は、国家プロジェクト『二〇〇四年骨髄移植計画』を開始した。この計画の目的は、骨髄提供者を増やすこと。現在、提供を申し出ている人は五万人いる。計画では、〇五年末までに百万人にまで拡大する。提供者は、認可を受けた施設で三十項目の検査を受けなければならない。提供者、患者を組み合わせるシステム作りも進める。
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会社は、従業員の乳児の面倒を見なくてはならない。十六歳以上の女性が三十人以上働いている企業は、生後一年未満の乳児の面倒を見る場を設ける義務がある。企業は代わりとして、福祉施設に委託したり、養育費を補助してもいい。労働法三八九条は、生後一年未満の乳児の養育の援助を義務づけている。ほとんどの企業は保育所を提供するか、福祉施設と提携するか、補助金を出すかのどれかを選択しているという。