11月4日(火)
【アゴーラ紙二日、三日】マルタ・スプリシーサンパウロ市長(労働者党=PT)の支持率が上昇したことがこのほど、ダッタ・フォーリャ調査会社の支持率調査で明らかになった。「最高」「良い」の評価が、七カ月前と比べて一四ポイント上がった。対してルーラ大統領(PT)の支持率は、八月と比べて若干落ち、四五%から四二%へ下がった。
マルタ市長の支持率は、同市長就任時の支持率まで回復した。十月二十八日から二十九日までサンパウロ市民千九十六人を対象に行われた同調査によると、「最高」「良い」の評価は三四%、「普通」は三一%、「分からない」は一%となった。「悪い」「最悪」は七カ月前と比べて一一ポイント下がって三四%になった。
今年三月三十一日の同調査で、マルタ市長は過去最悪の評価を得ていた。「悪い」「最悪」評価は四五%に到達。当時、サンパウロ市民の家にゴミ収集手数料(ゴミ税)の支払請求書が届いたばかりで、一月にはバス代が一・四レアルから一・七レアルに値上がりしていた。さらにバス運転手らのストが頻繁に起こっていた。
今回の調査で市長の支持率が回復した理由として、(1)教育総合センター(CEU)の新築落成、(2)バスやロタソンの路線編成、などが挙げられている。
マルタ市長の支持率は、中等学校(高校)卒業者の間で特に上昇し、一八ポイント増を記録。拒否率は一四ポイント下がった。初等学校(小・中学校)卒業者の間では、支持率が二二%から三四%へ、拒否率は四三%から三三%になった。
対して大学卒業者はマルタ市長政権に批判的で、拒否率は五五%から四八%へ七ポイント下がったのみ。支持率は一七%から二七%に上った。年金生活者の支持率は最も低く二二%にとどまり、拒否率は四五%となった。
また、現在市長選が行なわれた場合、進歩党(PP)のパウロ・マルフ元サンパウロ市長とマルタ現市長が有力だと、ダッタ・フォーリャ調査は発表している。
一方ルーラ大統領の支持率調査では、「普通」が四四%、「良い」「最高」が四二%、「悪い」「最悪」が一一%、「分からない」が三%という結果が出た。調査は、十月二十八日から二十九日まで百三十都市の三千六百二十七人を対象に実施された。