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ルーラ大統領は最も有能=中南米エリートが評価=教授ら対象に調査=指導力34%、職務達成度69%

10月30日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十九日】米国マイアミ大学の依頼でゾグビ調査会社は二十八日、ラテン・アメリカ(LA)のエリートについて行った調査によると、有能な指導者としてルーラ大統領が三四%で一位であったことを明らかにした。続いて二位は、チリのラーゴス大統領であった。米国のブッシュ大統領を不適任とするが五〇%にも上っている。またLAのエリートは、米州自由貿易地域(FTAA)協定は米国だけを利すると答えた。

 マイアミ大学経済学部の依頼でゾグビ社は八月から十月、メキシコ人百七人とブラジル人百三人、コロンビア人八十七人、アルゼンチン人八十人、ヴェネズエラ人八十人、チリ人八十人など実業家や大学教授、公務管理職合わせて五百三十七人に質問した。
 主な調査結果は次の通り。ブッシュ大統領は政治家としては不適任だが、FTAAの発足は米国に最も有利だと答えたLAのエリートは五一%、双方に有利は三九%、LA全体に有利は八%であった。
 ブッシュ米政権の評価は不適任が五〇%、普通が三七%、適任が一二%。国別で不適任評価を見るとブラジルが九八%、メキシコが九二%。最も少ないのは、コロンビアの七八%。
 LAの理想的な大統領はルーラ(ブラジル)が三四%、ラーゴス(チリ)が二〇%、ウリベ(コロンビア)が一三%、キルチネル(アルゼンチン)が七%、フォックス(メキシコ)が六%、カストロ(キューバ)が四%、チャーヴェス(ベネズエラ)が二%、トレード(ペルー)が一%。
 職務達成度の評価では、ルーラ大統領は六九%、キルチネル大統領は五六%、ラーゴス大統領は五五%と高い評価を得た。
 民主主義(一)と経済発展(二)のどちらを優先するかでは、ブラジルが一に六八%、二に二八%。アルゼンチンが一に五九%、二に一五%。チリが一に五二%、二に四〇%。コロンビアが一に五三%、二に四五%。メキシコが一に四六%、二に四六%。ベネズエラが一に五一%、二に三五%。
 自国の大統領は保守派か革新派かでは、ブラジルは中道が七一%、革新二〇%、保守九%。アルゼンチンは中道が七九%、革新九%、保守五%。チリは中道が八二%、革新一七%、保守一%。コロンビアは保守が五三%、中道四四%、革新三%。メキシコは保守が七二%、中道二一%、革新四%。ベネズエラは革新が七三%、保守一〇%、中道一〇%。
 マスコミの信頼度は、ベネズエラが四三%で最も高い。続いてブラジルの三三%、チリが二〇%、コロンビアが一三%、メキシコとアルゼンチンは最も低い。
 国会議員を信用できるかでは、ベネズエラが七〇%否定。続いてメキシコが四八%、コロンビアが四六%、最も信用しているのはブラジルとチリであった。
 自国の政治システムに満足しているかでは、ブラジルが七一%で一位。続いてチリが六九%、アルゼンチンが四九%、コロンビアが四二%、メキシコが三八%、ベネズエラは一一%だ。