10月30日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】二〇〇〇年から今年十月までに、リオデジャネイロ州内の刑務所で拘置者四百二十三人が死亡した。うち少なくとも九十三人(全体の二二%)が殺害された。
今年だけでもすでに八十三人が死亡、うち十九人が殺されている。
このデータは同州刑務所管理局のもの。超法規的、即決もしくは恣意(しい)的処刑に関する国連人権問題委員会のアスマ・ジャハンギル特別報告者が今月初めに来伯した際、この種のデータが不足していると指摘されていた。国連への報告書には、死亡者数などの詳しいデータは記されていない。
アステーリオ・P・サントス同局長官は、刑務所職員の拘置者殺害事件はこれまで二件しか起きていないと言明。昨年、バングー複合刑務所内ロベルト・メデイロス精神病院でエジソン・R・L・ベゼーラ拘置者がゴム弾で死亡。今年九月には、アリー・フランコ刑務所で、中国人のチャン・キン・チャン拘置者が撲殺された。
サントス長官は、同長官任期(今年一月~十月)期間での死亡者数は〃通常範囲内〃だとし、拘置者数が増えたにもかかわらず死亡者数が減ったことを「良い傾向」だと評価している。
二〇〇一年は、拘置者数一万五千五百三十五人のうち死亡者数百十一人(うち三十二人が殺人)。対して今年は拘置者一万八千八百五十九人のうち、死亡者は八十三人(殺人十九人)となっている。