10月24日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】ルーラ大統領が国連安全保障理事会の理事国入りに意欲を燃やしていた矢先、ブラジルの非常任理事国入りを二十三日、国連で表決することになった。
国連安保理は、五カ国の常任理事国と十カ国の非常任理事国からなる。非常任理事国の任期は二年で、毎年半数が交代する。ブラジルが選出されるためには、五常任理事国を含む九カ国の賛成が必要だ。メキシコが今年いっぱいで任期切れとなるため、ブラジルが後任として立候補していた。
ブラジルの非常任理事国入りはラテン・アメリカ諸国連合(GRULAC)から、その外交能力が認められ強力な代弁者として期待されていた。国連が発足して五十八年の間に、ブラジルは九回目の非常任理事国となる。
しかし、途上国問題やイラク武力介入が浮上した微妙な国際情勢の中で、ブラジルの登場は特に注目されている。国連と安保理の権限を強化するため機構改革を目論むアナン事務総長も、強力な協力者としてブラジルの非常任理事国入りを期待している。
ブラジルと共に非常任理事国として立候補した国は、さらにフィリピン、アルジェリア、ルーマニア、ベニンがある。非常任理事国十カ国は、ラテン・アメリカに二カ国、アフリカに三カ国、アジアと東欧に四カ国、西欧に一カ国の割り当てとなっている。
ジョアン・パウロ下院議長は二十八日、各党のリーダー七人を引き連れ、一週間の予定でニューヨークの国連本部をオブザーバーとして訪問する。国会は、そのため休会となる。