10月23日(木)
【ジアリオ・デ・サンパウロ紙十二日】ペルセウ・アブラモ財団は二千五百人の女子社員にセクハラの実態調査を行ったところ、女子社員の一一%は解雇や見せしめを恐れて、上司のセクハラを経験したことがあると告白した。
同財団のソニア・マスカロ弁護士は実際の被害者はさらに多数に上るとみている。国際労働機関(ILO)の統計では、五二%の女子社員がセクハラ体験がある。 個室に入ると上司のわきで報告書の説明を要求し、体に触れる。高じるとモーテルへ誘う。そのような屈辱に長い間、黙して耐えている女子社員は多い。
インダイアトゥーバ市のマテックス社の集団解雇が始まると、上司は何人のリストラを命じられリストを作成中だといった。一人ずつ部屋に呼んで職を失いたくなければ命令するようにせよと、わいせつな行為を強制した。
この種のいかがわしい行為が、最も多いケースだという。同社では女子社員三人が一緒に、同上司からかかる行為を強制されたと警察署へ訴え出た。
労組の統計でも、労働者の悩みは薄給に続いて二番目がセクハラだ。ブラジルではセクハラを証明しなければならないので、起訴されることは少ない。
マテックス社では同僚らが証人として呼ばれたが、すでに会社が手を回し加害者に有利な証言をした。告訴した三人のような醜女に男は誰も手を出さないと、証人らはいうのだ。チヤホヤされなかったひがみだとした。同市界隈で三人は有名になり、雇用する会社はなくなった。