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魅力失うサンパウロ州=他州への流出増加=移動人口トップはサンパウロ市

10月22日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】ブラジル国内で最もめまぐるしく移住が行われている都市はサンパウロ(サンパウロ市)。全国から移住者を受け入れ続けているが、他州へ移り住む市民の動きも大きい。一九九五年から二〇〇〇年までに、サンパウロ市へ四十一万人の移住者がやって来た。うち、北東部出身者は七三・一%で、その他は南東部や南部出身者だった。同期、サンパウロ市から三十八万人が他州へ移住した。
 サンパウロ州データ分析システム財団(Seade)は、ブラジル地理統計院(IBGE)の二〇〇〇年度国勢調査に基づいて調査を実施、十六日に発表した。それによれば、サンパウロ市に移り住んだ北東部出身者の三〇%がバイア州人で、次いでペルナンブーコ州人が多い(一三・一%)という。
 逆にサンパウロ市からは、ミナス・ジェライス州(二〇・七%)、バイア州(一六・二%)、パラナ州(一〇・七%)などへ移転している。
 大サンパウロ市圏では、他州へ移住した人々は五十四万四千人に及ぶ。サンパウロ市と同様、移住先はミナス州(二〇・九%)、バイア州(一五・三%)、パラナ州(一一・五%)だった。
 Seadeのソニア・ペリーロ統計担当は、「サンパウロ州にくる移住者数はいまだに多いとはいえ、同州が魅力を失ってきていることが分かる。七〇年代には同州人口の四二%が移住者たちだったが、現在では二四・八%に過ぎないからだ」と指摘している。
 Seadeの調査ではまた、九五~〇〇年にサンパウロ州へ移住した人々の五八%が、大サンパウロ市圏に住み始めたことも明らかになっている。
 サンパウロ州の〇〇年の人口は三千七百万人。うち七五・二%が同州で生まれ、九百十万人に相当する二四・八%が移住者である。移住者の二〇・七%はミナス州出身、次いでバイア州人(一九・七%)、パラナ州人(一二・九%)となっている。
 八六年から九一年までに、同州は百四十万人の移住者を受け入れた。九五年から〇〇年に来た移住者数は百二十万人にとどまり、一二%減少していることが分かる。
 サンパウロ州から他州へ行く動きは逆に増えている。八六年から九一年までに六十四万八千人が他州へ移住したが、
九五年から〇〇年までには八十八万四千人になり、三六%増加している。