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トラック79台検問に=遺伝子組換え大豆の侵入を阻止 パラナ州

10月22日(水)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】パラナ州農務局は二十日から、遺伝子組み換え(GM)大豆ではないと証明できない大豆を積んだトラックが同州に入るのを阻止し始めた。パラナ州との州境にあるサンパウロ州オウリーニョス市と同州西部グアイーラ市で、大豆を積んだトラック七十九台が検問で立ち往生している。
 サンパウロ州とパラナ州の州境で、すでにトラック二十九台が、通常の大豆である証明書がなかったためパラナ州入りを禁じられている。マット・グロッソ・ド・スル州から来た複数のトラックが同日、オウリーニョス市で停車していた。
 パラナ州とマット・グロッソ・ド・スル州をつなぐパラナ川にかけられた橋(グアイーラ市)では、ほか五十台のトラックが同じ理由でストップさせられている。
 マット・グロッソ・ド・スル州から出荷された大豆は、パラナグアー港に運ばれる予定。パラナ州政府は、この大豆が農家へ運ばれ栽培されることを恐れている。
 フォーリャ紙は同日、パラナ州の農家が、リオ・グランデ・ド・スル州やアルゼンチン、パラグアイから遺伝子組み換え大豆を購入し、栽培していると報道した。
 この記事が掲載された同日、パラナ州政府はサンタ・カタリーナ州、サンパウロ州、マット・グロッソ・ド・スル州との州境、そしてアルゼンチンとパラグアイとの国境に検問を設置した。遺伝子組み換え製品の入荷を何としてでも阻止することがパラナ州の目的である。