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医療検査センター棟上げー友好病院増床、充実へー国際協力財団から350万レ

10月8日(水)

 サンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)が昨年より日伯友好病院で建設工事を進めている神内総合医療検査センター(総工費八百四十万レアル)の骨組みが完成、上棟式が四日午前十時から、建設現場(サンパウロ市パルケ・ノーボ・ムンド区)で開かれた。
 同センターは地下二階地上七階建て。院内にある全検査部門が集められ、最新鋭の医療機器が導入される予定。病床が百二十床から二百三十八床に二倍弱増加する。
 援協は国際協力財団(神内良一会長)より三百五十万レアルの資金援助を得て着工にこぎつけた。援協名誉会長でもある神内氏より、式典当日に祝辞が届いた。
 和井会長は「立派な医療機、優秀な医師や看護婦、頼りにされる従業員を揃え、日伯友好病院は堅実で誇れる実績を挙げています。医療センター建設は一つの土台石になるものだ」とあいさつ。
 阿部勇戸田建設社長は「地盤が堅く、基礎工事は楽でなかったが、来年四月の完成を目指し全力で取り掛かりたい」などと工事経過を説明した。
 この後、永山恵神父が祝福のベンソン。和井会長、戸田社長ら関係者でもち撒きを行った。
 式典には石田仁宏サンパウロ総領事、石橋隆介JICAサンパウロ支所次長、カルロス・バルジール・アダルト・ヴィラ・マリア区長、伝田英二文協副会長など多くの来賓が訪れた。
 和井会長は翌五日に九十歳の誕生日を迎えた。式典後のパーティで卒寿を祝った。