10月7日(火)
【アゴーラ紙四日】ルーラ大統領は三日午後、サンタ・カタリーナ州ブルメナウ市の「イトウパーヴァ・ガルテン住宅団地」新築落成式で行った演説の中で、都市中心部にある空き家・空きビルを低所得者の家屋として充てる考えを主張した。大統領は、これを実施することによって、現在不足しているブラジル人の居住地約六百五十万軒分を補えるとしている。
カイシャ・エコノミカ・フェデラル(CEF=連邦経済金庫)のジョルジェ・マットーゾ総裁が最近、この居住地が不足していることを大統領に知らせると同時に、サンパウロ市やリオデジャネイロ市、ベロ・オリゾンテ市で約四百五十万軒の空き家があるとも伝えたからだ。
大統領は、「これらの空き家を、何とかして貧しい人々の居住地に変えたい」と言明。空き家は、新しくインフラを整える必要がないのが利点だという。「衛生設備や電気、水道などすべてある。そのため、貧しい人々は給料相当の価格で中心部に住むことができる。この労働者の夢を実現するには、政治的な援助が必要である」。
式典会場に同席していたオリーヴィオ・ドゥトラ自治相は、ルーラ大統領が居住問題関係の暫定令を発令すると述べた。ルーラ大統領はまた、貧しい人々のためにつくられたCEF融資の住宅団地が大きな箱のような形なので、全国的に団地の新しいデザインコンクールを開きたいと話していた。