10月7日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】サンパウロ市の木々や家、ビルがクッピン(シロアリ)に虫食まれている。クッピンはバネスパビルやイビラプエラ公園のプラネタリウムなど、サンパウロ市の歴史的建造物にまで触手を伸ばした。
暑い日の夕方にクッピンが飛び交う九月末から十二月にかけて被害は悪化する。クッピンの増殖に関する科学的データはまだ存在しないが、都市部害虫コントロール協会(Aprag)はクッピンの相談件数が前年比で一五%から二〇%増加したと発表している。
「人々はクッピンの予防にだけ気をつけるが、被害は増加していると思う。クッピンがはびこっていると気づいた時、被害はすでに大きく拡大している」とボカリーニ会長は述べた。
クッピンの被害には個別に対策を立てても無駄で、サンパウロ市全体に拡散しているクッピンに対抗するためには市全域に及ぶ対策が必要だ。庭木の刈り込みはまちがいで、そうするとクッピンがますます引き寄せられ、家に居着くことになる。
クッピンには様々な種類があるが、サンパウロ市には地中と、乾燥した木材に住む二種類が多く、地中に住むタイプの被害が大きい。このタイプのクッピンは殺虫剤では死なず、専門家の駆除が必要となる。駆除の費用は建物の大きさなどによるが、二百平米の家の場合、約二千レアルかかるという。