10月3日(金)
【アゴーラ紙二日】サンパウロ市で三十日午後四時、クレジットカードや小切手を偽造し、月に百万レアルもの不当な利益を得ていた犯罪組織のメンバー六人が、サント・アマーロ区第十一警察署の警官らによって逮捕された。アンドレ・ルイス・アンチケイラ署長によると、商店や銀行の従業員も同組織にかかわっていたという。
警察が一カ月間にわたって捜査した結果、同市サンタ・セシーリア区アンジェリカ大通りとセルケイラ・セーザル区イタラレー街の二カ所のアパートが六人の居場所であることを突き止めた。警察は両方のアパートへ同時に急行し、六人を逮捕した。
アパートには、コピーされた偽クレジットカード五百枚と偽造小切手五千枚、国立社会保険院(INSS)の偽利用者カード、カードをコピーするための機器、アルコール飲料、その他の電子機器などが押収された。
アンチケイラ署長によると、同組織は少なくとも三年前から偽造・詐欺犯罪に手を染めており、ミナス・ジェライス州や北東部の州にも及ぶ大組織と化していたという。
同組織の首領は不動産業者のルシオ・カルヴァーリョ・フィゲイレード容疑者(三七)。約十年にわたって銀行支店の課長を務めた経験を持つ。
「犯罪グループの組織構成は非常にしっかりしており、下級のメンバーでさえも千四百レアルの月給をもらっていたほどだ」と、アンチケイラ署長は説明する。
同組織の会計簿も押収された。九月十四日だけで、組織の利益は四万一千二百八十一レアルに達しており、一カ月間に約百万レアルもうけていたと推測される。
フィゲイレード容疑者がすべての作戦を立て、補佐役にはロジェーリオ・ベント・コスタ容疑者(二四)とウェリントン・フェリッペ・ダ・シウヴァ容疑者(三四)が就いていた。
二人は会計の責任者で、下部のメンバーに偽造カードを配って買い物をさせたり、商人に転売させたりしていた。「偽造カードでアルコール飲料や電子機器を購入し、商品を転売していた」と、エジージオ・コーボ警部補は説明する。
小切手の偽造には、パソコンで小切手の画像をコピー、完璧になるよう手を加え、印刷していたという。