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東西南北

10月1日(水)

 九月二十九日午後五時半、サンジョゼ・ドス・ピニャイス市でダニエルさん家族が住む家の居間の床に突然大きな穴が開いた。ゴーという音を聞き、テレビを見ていた家族と隣人は一斉に外に飛び出し穴に落ちることはなかった。五メートル下の底にはソファー、自転車、乳母車、机が落ちた。土木建築の専門家は、排水管から漏れた水が穴を開けたのだろうとみている。ダニエルさんは、この家を一九九九年に三万一千レアルで買った。支払いはまだ終わっていない。
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 ミナス・ジェライス・カトリック総合大学の古生物学研究者たちはサンジョアン・ダス・ミッソンエス市ペルアス国立公園そばの洞窟群の一つで、オオナマケモノの一種の骨の化石二本を発見した。この動物は少なくとも一万年前に絶滅したと考えられている。草食性で鋭いつめを持ち、牛ほどの大きさ。木には登らなかった。
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 九月二十七日午後十一時ごろ、リベイロン・ピーレス市を通るインジオ・チビリッサ街道(SP31号線)四十四キロで四台の車が衝突、四人が死亡、十二人が重軽傷を負った。事故があった当時、現場付近は濃い霧に包まれており、二台の車ががけから落ちた。この事故で街道は六時間にわたり不通となった。
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 二十七日、イタイー市で父親の見ている前で兄弟げんかをし兄を刺殺する事件があった。石工のジョゼ容疑者(二四)は父の家で、農業に従事している兄シウヴィオさん(二六)と口論になり、刃物で刺した。容疑者は兄がナイフを取り出してかかってきたので山刀で戦った、と正当防衛を主張している。