10月1日(水)
「第二十四回サンパウロ日本語スピーチコンテスト」(日本語普及センター主催、国際交流基金助成)が五日、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の普及センターで実施される。ここ数年十二、三人で推移してきた出場者数が今年は倍の二十六人に増加した。カテゴリーが二つだった九七年以前を含めて、出場者数が二十人を越えたのは久しぶりで関係者を喜ばしている。 九八年から昨年までのカテゴリーはA(日本語能力試験二級以上)、B(同三級)、C(同四級)、十五、十六歳の部だった。
今年、発表能力に差は無いとして、BとCを合併。さらに、日本滞在経験一年以上の者などを対象に特別カテゴリーを設けた。
特に、十五、十六歳の部が三人から八人と大幅に伸びた。事務局によると、奥山さゆりさん(一七)=モジ・ダス・クルーゼス市=が八月、海外高校生によるスピーチコンテスト(日本)にブラジル代表として出場、特別賞を受賞したことが後押ししたようだ。
また、「日本語祭り」の一環として行われ、当日は、幼少年作品コンクールの授賞式や折り紙教室などが企画されていることも一役買った。
ポスターを作成するなど広報活動にも力を入れた。 実行委員長の佐藤吉洸理事は「今まで停滞していたので心配していたが、出場者が急増して喜んでいる」と話している。