10月1日(水)
【東京支社】九月二十七日、海外日系新聞協会大会総会(加盟二十一社)がJICA横浜国際センター第一会議で開かれた。
北米毎日(米国シアトル)、羅府新報(米国ロサンゼルス)、サンパウロ新聞、日系ジャーナル(パラグアイ)、ラジオK-JAPAN(米国ハワイ)、ラジオハローシンガポール、ニッケイ新聞代表に加え、オブザーバーとしてVOIS MAIL(タイ・バンコック)、JATV(米国・ロサンゼルス)二社が参加。協会役員二名、事務局二名を加え前年度事業報告と本年度事業計画、役員改選などについての討議が行われた。
加盟社も発足当時と状況も大きく変化し、従来の邦字新聞に加え、放送関連会社、フリーペーパー(無料新聞)などが増し、その媒体も広くなった現在、協会の役割、存在意義も変化するのは当然であろう。
一九七四年、邦字新聞五ヵ国十五社と日本の共同通信社、時事通信社二社を加えて発足した当時の主目的は「国際理解の促進」、「会員相互の親睦」、「共同利益を守る」であったが、時代に応じた協会であるためには、その意義や役割に対する検討も必要である。会則の変更もふくめ、この点についての指摘もなされた。
一方、三十回という回を重ねたことで、本協会の存在が認知されてきたことも事実である。協会による「共同編集企画」や「海外日系新聞協会賞」への期待も増してきている。一方、本協会と日本のマスコミとの関係の薄さを指摘する重要な指摘もあった。まだまだ課題が多いことも事実である。
〇四年度の事業新企画として、事務局側から「国際短歌大会」についての提案がなされた。「俳句をふくめるべきでは」という声が強く、今後さらに検討されることとなった。
最後に高倉道男会長(日系ジャーナル社長)の後任として高木ラウル本社社長が新会長に選出され、総会を終えた。