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「やすらぎ」改築=草の根資金受けて

9月26日(金)

 援協傘下の社会復帰センターやすらぎホーム(小野克人ホーム長)が今年一月から改築工事を進めてきた調理場、トイレ・シャワー室、廊下などがこのほど、完成した。サンパウロ総領事館より草の根無償資金協力として六万四百十四ドルの供与を受け、実現したもの。改築竣工式が今月二十一日午前十時から、グアルーリョス市の施設で開かれた。
 式には石田仁宏総領事、中須洋治領事のほかジョゼ・カシアーノ市議(エロイ・ピエッタ市長代理)、ジャネッテ・ロシャ・ピエッタ市長夫人らが出席した。
 永山恵神父によるベンソン後、関係者でテープカット。続いて、顕彰プラッカを除幕した。
 この後、会場を食堂に移した。酒井清一援協第一副会長は「やすらぎホーム築後二十六年目を迎えており、老朽化に悩んでいた。総領事館の援助で、改修工事を実現させることができた」とあいさつ。坂本盛男経営委員長、小野ホーム長も謝意を表した。
 これに対して、石田総領事は「援協は日系福祉団体で最大の組織。老人ホームや病院を経営していますが、その時々の社会のニーズを反映した事業活動で、ブラジルからも支持を受けている」と賛辞を送った。
 席上では、「飢餓ゼロ計画」への協力として、施設からグアルーリョス市に食料品千十八キロが贈られた。ジャネッテ市長夫人は「貧困者は私たちと同じ人間。尊厳を持って暮らしています。フォーミ・ゼロは重要な施策です」と話していた。