9月19日(金)
約三十年ぶりに大鳥居が改築ー。
以前から老朽化が指摘されていたリベルダーデの象徴である大鳥居が、十月中旬から改築工事を行うのに先立ち、十八日に地鎮祭が執り行われ、約三十人の関係者が出席した。
南米神宮の逢坂和男宮司の祝詞後、清めの塩で御払い。関係者が新鳥居の土台部分に盛られた土にくわ入れを順次行い、工事の無事終了を祈った。
サンパウロ市セー地区役所のアニバウド・ソラノ・サントス代表、サンパウロ総領事館渡辺博領事、池崎博文ACAL会長、オイスカ・インターナショナル・ブラジルの高木ラウル代表らがあいさつした。
新しい大鳥居のデザインは現在と同じだが、アメリコ・デ・カンポス街側に五メートルほど移動される。昨年末に工事される予定だったが、地権者や資金などの問題で延期されていた。
鳥居自体はすでにできあがっており、実際のところは据え付け工事となる。十月中旬から行われる工事は、十一月末に終了予定。竣工式にはマルタ・スプリシー市長も出席する。
改築に際し、大阪万博基金から総工費の約七割を占める、四万ドルの助成が決まっており、残りはブラジル側からの寄付でまかなうようだ。
高木代表は「来年のサンパウロ市政四百五十年を記念して、リベルダーデから市への贈り物となれば」と笑顔をみせていた。