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家電製品消費を刺激=政府、2億R$の融資枠設定

9月18日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十七日】政府はテレビや、「リーニャ・ブランカ」と呼ばれるガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機といった大型家電製品の購買力を高めるために、労働者支援基金(FAT)を利用した特別融資枠を開設する。FATは二億レアルを融資し、需要が大きい場合はさらに二億レアルの追加融資を行う。
 自動車にかかる工業製品税(IPI)を減税したように、今回の措置は家電製品の販売増加を目的とする。代償として家電製造業界は今年十二月までは従業員の解雇や販売価格値上げを行わないという条件を飲む。
 融資希望者はブラジル銀行か連邦経済金庫で簡易口座を開設する。口座開設手数料は不要で、平均預金残高も必要とされない。融資上限額は一人当たり八百レアルで、金利は月二・五三%、返済回数は三十六回までとなる。融資額は債務者の所得の三倍から五倍まで、一回の返済額は給与(税引き後)の三〇%を超えないよう設定される予定。労働省の調査によると、銀行が大型家電製品購入に対して融資する場合の月間金利は平均で約七%(五―十二%)、返済回数は十二回~十五回だという。
 電子機器・家電製造部門は国内市場低迷のあおりを最も受けた部門の一つだった。今年上半期の家電販売は前年同期比で一三・一九%(大型家電製品は一七・七一%、映像音響製品は一二・八八%)、過去三年連続で減少していた。