9月17日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十六日】土地占拠運動(MST)のメンバー約三百人が十五日、ミナス・ジェライス州ブリチス市でブラジル銀行とブラデスコ銀行に侵入し、両行を営業停止に追い込んだ。
MSTメンバーらは同日朝六時から銀行のガラス戸を破壊して侵入、ほぼ十一時間にわたって両行を占拠した後、夕方に立ち去った。
軍警によると、同メンバーらは警備員の制服二着を盗み、三台の監視カメラを破壊し、侵入時の模様を収めたビデオテープを抜き去ったという。
今回の侵入は政府が自分たちの要求を受け入れるよう、圧力をかけるために先週ミナス州北西部で再開した、MSTの活動の一環とされる。MSTは〇三―〇四年度の収穫に向けた融資、同地域への千百家族の入植、入植地のインフラ整備(学校、水道、電気など)の未実施に対して三年前から抗議してきた。
国立植民農地改革院(Incra)と農業問題聴聞局の代表者たちは先週から同市で、二カ所の農場に侵入したMSTと協定を結ぼうとしてきたが、協定は合意に至らなかった。その後MSTは農場に居座り続けたが、一部のメンバーらが銀行に侵入する結果となった。
「我々の行動は政府の関心を呼ぶためであって、人々に危害を加えるものではない」とMSTリーダーの一人は話し、銀行への侵入を正当化する一方、「別の抗議活動」を実施する可能性も示唆した。