9月16日(火)
(株)セラード珈琲(本社=東京都港区)主催のセラード・コーヒー生産現場視察ツアー一行二十五人が八日来伯し、ミナス州パトロシーノ市の農場などで視察、品評を行った。昨年に続いて二回目の視察旅行で、日本から二十人、米国から五人の中小コーヒー販売会社や専門店関係者を招待した。
同社の上原勇作社長は元移住者で、ミナスでコーヒー生産を実際に行っていた専門家。「これからはコーヒー豆の値段は上がらない。その分、品質で競う時代になる。ミナスの生産現場を実際見てもらい、まじりっけなしの純粋な商品を賞味してもらい、品質の高さをアピールしたい」と視察ツアーの目的を説明する。
同市には、十八人の生産者からなるセラード・コーヒー生産者協会(Caccel)があり、厳密な品質管理のもとアラビカ種を三十万俵年産している。今回はコンテスト形式の賞味テストなどを行った結果、「世界レベルの高品質なものもあった」との評価もでたそう。
コーヒー豆への残留農薬問題が日本で露見した昨今、生産者には厳しい品質管理が求められている。参加者の一人は「現場を実見する機会はめったにない。非常に貴重なツアーだ」と語った。一行は十四日に帰路に着いた。