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華やかミス着物コンーミレーナさんに栄冠

9月10日(水)

 晴天のもと、十七人の着物女性たちが、会場横の広場を静々と登場。少々ぎこちないが、鮮やかな着物を着た女性たちに、会場からは盛んにシャッターを切られる。魅了された会場は、応援を忘れて静かに舞台を見守っていた。
 「第七回ミス着物コンテスト二〇〇三」が七日正午から、第十二回アフロード・アルジャー花祭り会場で行われた。主催はラジオ・日系(宮城パウロ代表)。容貌の美しさに加え、歩く姿の美しさと優雅さ、愛嬌と調和、コミュニケーションにおける好感の四点を審査される。
 表舞台で華やかな姿を見せる女性たちだが、舞台裏では大会を迎えるまでの苦労も聞こえてくる。「髪は前日の夜から準備し、崩れないようにうつ伏せになって寝ました」とシルビア・アケミ・西脇さん(イタペビ文化協会)。山内和歌子さん(日本ブラジル交流協会)は「自分で用意した人もいると聞くが、多くの人はレンタルするのに二百レアルかかったそう」と金銭面でも大変だ。司会の一人瀬名波美恵子さんによると「着付けなどは主催者側が手伝うが、衣装、化粧、髪のセットは自前」とのこと。
 十七人から八人に絞られ、最終的に四人が賞を獲得。会場の五十代の女性は「日本的な容貌と雰囲気を持った女性が選ばれた」と感想を語った。
 結果、ミス着物にミレーナ・キオミ・ミノハラさん(リベルダーデ文化福祉協会)、準ミスにセシリア・リオ・大前さん(ブラジル茶道裏千家)、準々ミスにシモーネ・ユミ・蓮沼さん(修養団ブラジル)、ミス・シンパチアにロザーナ・マリ・島袋さん(パウロ・グラフィック学校)が選ばれた。
 ミス着物には、浄水機や宝石、ホテルの宿泊券が贈られ参加者たちにも化粧品やジーンズなどが贈られた。受賞者たちは、十二月に行われる東洋祭り、ラジオ日系などに出演する。