9月10日(水)
八日着任した石田仁宏サンパウロ総領事は九日午前、イビラプエラ公園内にある開拓先没者慰霊碑を参拝した。恵子夫人を同伴、数人のガードマンに付き添われた総領事は慰霊碑前で待ち受けていた福岡県、新潟県など九県の県人会長と名刺交換した。
総領事は「赴任前は中南米局にいました。ブラジル全体で百四十万、サンパウロだけでも百万近い日系の方がおり、大きな影響を持っていると聞いています。二〇〇八年には移住百周年が控える。皆様と一緒に準備していきたい」とあいさつ。わずか十五分ほどの滞在だったが県人会長に話し掛けられると気さくに応じていた。
石田総領事の出身は東京都。本籍は宮城県。恵子夫人は新潟県出身。二人の間に二女がある。
一九四六年十月生まれ。横浜市立大学商学部を卒業後、外務省研修員として採用されるが辞職。翌年、公務員上級試験に合格し一九七四年再入省した。
国連日本政府代表一等書記官、メキシコ大使館一等書記官、大臣官房領事移住部邦人課長、ポーランド大使館公使、スペイン大使館公使などを歴任している。