9月5日(金)
ブラジル日本文化協会美術委員会(沖中ロベルト委員長)は四日午前九時から、「第三十二回サロン文協」の選考会を開き、入選者、各賞の入賞者を決定した。
大金賞には、ミナス・ジェライス州出身のフェホン氏の彫刻による作品が選ばれた。
沖中委員長は「強さが感じられる完璧な作品。他の作品と比較しても、飛び抜けてよかった」と絶賛。
百三十八作品(日系人出品者は約四割)のうち、四十四作品が入選、サロン文協で展示される。
「今回は力を持った、活躍中のアーティストの出品が多かった」と沖中委員長は総評し、「年々、出品作品のレベルも上がってきていると同時に、サロン文協がブラジル美術界で認知されてきている証拠」と説明する。
サロン文協は十月九日から十六日まで、文協ビル大サロン、貴賓室、日系美術館で開催される。
なお、大竹トミエさん、若林和夫さんら日系社会を代表する芸術家の作品や、今までの大金賞受賞者の作品なども同時展示される予定。
詳しくは文協(電話=3208・1755)まで。
各賞受賞者は次の通り。
大金賞(副賞・日本往復航空券)=フェホン、金賞=マルセーロ・パシオルニク、大銀賞=レナタ・ペドロッサ、銀賞=ロッケ・レイテ・デ・メデイロス、銅賞=シンヴァル・コエリョ・ガルシア、アクリレックス賞=マルセーロ・マリコ・ヤギ、ミケランジェロ賞、チグレ賞=ヴェラ・ジョルジの八人。