9月5日(金)
鈴木章子さん(七四、東京都)の陶芸家生活五十周年展が十一日から二十四日まで、ムゼウ・デ・カーザ・ブラジレイラ(Av. Brig.Faria Lima, 2705)で開催される。開館時間は午後一時から同六時まで。
渡伯以来四十一間と、それ以前に日本で唐杉涛光氏らに師事していた期間を含めた陶芸家生活は五十年になる。現在も住むコチア市に、ブラジルで初めてといわれる登り窯を作り、土地の材料にこだわりながら、作品を作りつづけてきた。
主な個展としては一九七五年にサンパウロ美術館(MASP)、八四年にはブラジリア直轄区文化基金などでも行った。「ここに来て、生きてきたことが見えるような作品、現在までの自分の全てが分るような展示になっていると思います」と語る。
自己所蔵やコレクター所蔵の作品など、大小合わせて百三十点が展示される予定で、作家としての「五十年間の歩みを一度に見ることができる」貴重な機会だ。また、鈴木さんの作品にインスピレーションを得たダンスを、シカ・オーリョ、トシ・タナカ両氏が十三、十四、二十、二十一日の午後五時から披露する予定。