9月3日(水)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二日】労働者党(PT)執行部は一日、年金改革で党方針に従わなかった下議八人を六十日間の謹慎処分にすることを決定した。下議八人は下院小委員会の任務を六十日間の停止となったが、党方針に真っ向から反旗を翻したものではなく、目下除名を検討中の下議三人と上議一人とは別扱いであると、ジェノイノ党首は言明した。除名の対象となった下議三人は、新党を結成することを表明した。
謹慎処分を受けた下議は、次の八人。イヴァン・ヴァレンテ下議(SP)、パウロ・ルーベン下議(PE)、シッコ・アレンカール下議(RJ)、マウロ・パッソス下議(SC)、ジョアン・アウフレッド下議(CE)、オルランド・ファンタジニ下議(SP)、マニニャ下議(DF)、ヴァウテル・ピニェイロ下議(BA)などPT党内左派に属する議員であった。
下院本会議の年金改革で第一次表決を党方針に逆らい棄権した同八人を、PT執行部は賛成十二票反対五票で六十日間の謹慎処分を決定した。八人は委員会の任務停止のほか党会議への出席も禁止、党所属の議員として本会議の投票権も認めないことになった。
マニニャ下議の夫、アントニオ・C・アンドラーデ氏は、妻の造反を理由に保健財団(FUNASA)理事を解任された。アレンカール下議とヴァレンテ下議は、過激派を脱会するか党から除名されるかを選ぶ。今回の処分は、除名対象の四人に比較したら情状酌量の取り扱いとされる。
エロイザ・エレーナ上議は、まだ表決には立ち会っていない。ババ下議とジェンロ下議は倫理委員会の合憲性表決で反対票を投じた。フォンテ下議は下院内に反党文書を配布して、党から重罪扱いとされている。
ババ、ジェンロ、フォンテの下議三人は、リオ国立大学の講堂で新党「社会労働党」(PTS)創立を表明した。二〇〇四年末までに正式手続きを行い、党綱領を作成する予定という。PTから正式除名になっていないので、行動は党決定を待って行う。本音は除名阻止運動を行い、PTの党籍継続を希望のようだ。
三人は本来のPTは失われ、修復の可能性はなくなったと慨嘆する。理想のPTを再現するため新党を結成し、PSBやPDT、PSTUの同志に呼びかけると、フォンテ下議は述べた。
新党は、エロイザ・エレーナ上議を中心に活動するらしい。同上議は次期地方選挙で、マセイオ市長に立候補する予定だ。それには、いずれかの党に属する必要がある。しかし同上議の処分検討を、立候補届け締め切り日の十月二日以後にPT執行部が延期した。