8月30日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】ルーラ政権が初めて編成した〇四年度予算案は引き締めを維持したものとなった。
「過去に見られたような水増し予算ではなく、現実的な予算となった」とマンテガ予算管理相は述べた。同予算案は二十九日に国会に送付される予定。
連邦政府による直接投資額は七十八億レアルで、〇三年度より多いが、二期目のカルドーゾ政権が執行した平均百五億レアルを下回っている。直接投資の不足分を補うために政府は社会分野に向けた投資の強化に加え、国営企業を通して二百四十九億レアルを投資に回したい考えだ。
省庁別予算をみると、保健省が最も多く、二十九億四千五百三十万レアル。以下、教育省七十八億千百三十万レアル、防衛省四十一億四千万レアル、運輸省二十二億九千七百九十万レアルと続く。
〇四年度の歳入は四千二十二億レアルが見込まれ、〇三年度の歳入見通し、三千二百八十億レアルを上回る。GDP成長率は三・五%、インフレ率(広範囲消費者物価指数=IPCA)は五・五%、基本金利(Selic)は一五・一七%、為替は一ドル三・四八レアルが予想されている。
また、最低賃金は〇四年四月までに一四%調整され、二百四十レアルから約二百七十レアルに引き上げられる見通し。この調整は実質約八%の引き上げを意味し、当初計画の実質五%引き上げを上回っている。