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「お化け屋敷」に人気=製作者はアルゼンチン人

8月30日(土)

 【ヴェージャ誌】ブラジルの遊園地で「お化け屋敷」を造っている人はいったい誰?―。『インディアナ・ミステリー』社は幽霊屋敷の製作専門会社。同社のフアン・エスペッチェ社長(三八)がお化け屋敷の製作者である。
 同社はお化け屋敷を22軒建設。うち5カ所はすでに営業中。3カ所はサンパウロ、1カ所はレシフェ、もう1カ所はブエノスアイレスにある。
 アルゼンチン人のエスペッチェ氏は1980年代、マドリッドの遊園地内のお化け屋敷で、人を脅かす〃俳優〃として働いていた。94年、サンパウロを訪れた同氏は、チエテー川沿いにある遊園地『プレイセンター』に『恐怖の館』を創設。以来、各地の遊園地にお化け屋敷を建設、年間250万レアルの利益を得ている。
 プレイセンターには、さらに『拷問の修道院』と『地下牢』もオープン。年間イベント『ノイテス・ド・テロール(恐怖の夜)』も大人気で、過去8年間に800万人が遊びに来ている。同イベントは、遊園地内すべてがお化け屋敷になり、従業員らがお化けの格好をして客を驚かすもの。9月28日まで開催している。
 ショッピング・アリカンドゥーヴァには8月末に、プレイセンターの『恐怖の館』と似たアトラクションがオープンする。
 サンパウロ州ジュンジアイー市方面にある遊園地『ホッピ・ハリ』には『カタコンベ』がある。ラムセス2世のピラミッドのレプリカで、総費用300万レアル。従業員200人を雇用した大規模なアトラクションだ。
 人々は恐怖を感じるために、金を払ってお化け屋敷に入る。その心理をうまく利用したその道のプロ、エスペッチェ氏は、自分の事務所までお化け屋敷のようなインテリアにしている。「ある日、泥棒が入ったけど、何も盗まれなかった。多分、怖くて逃げたと思うよ」と、同氏は誇らしげに、何度も人々に話して聞かすという。