8月30日(土)
「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ」ーー。月刊誌、『婦人之友』が今年、創刊百周年を迎えた。同誌の愛読者でつくる「サンパウロ友の会」(砂古和子リーダー)はこれを記念し、九月十八日午後一時三十分から午後四時まで、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区マノエル・デ・パイヴァ通りの日本語普及センター講堂で愛読者会を開く。入場無料。
『婦人の友』の前身は『家庭之友』。故・羽仁もと子氏により一九〇三年に、創刊された。料理や家事をはじめ教育、経済など幅広い問題を取り上げ、生活文化の向上に寄与してきた。国内外百九十二カ所に「友の会」を持つ。
「サンパウロ友の会」は五四年九月に発足した。近隣者で組織する最寄会が現在、サンパウロ市、近郊に六つあり、月に一~二回集まって、意見交換などをしている。仕事も持つ人のための「有職者グループ」もある。
年間行事のうち大きなものの一つが「友愛セール」。「万人の持ち物が等しくなるように」との願いを込めて、家庭で使わなくなった衣類や書籍を販売。収益金の半額以上を慈善団体に寄付している。
日本側は毎年、「公共費」と銘打って寄付金を募る。そのうち約七十万円が毎年、サンパウロ友の会を通じて、七カ所に贈られている。
愛読者会では、羽仁吉和・もと子夫妻、婦人之友社を紹介するためのビデオを流すほか、「婦人之友と私」をテーマに各最寄会から一人ずつ発表する。
ブラジルには約百人が『婦人之友』を定期購読しており、約六十人が友の会の会員だ。関係者は愛読者会を開くに当たって、会員内外に広く参加を呼びかけている。