アントニオ猪木が空気をかえた―。
「猪木祭り」が〇二年大晦日、埼玉新都心スーパーアリーナで開催された。前座のショッパイ試合(格闘技用語でつまらない試合)が続いていた会場。猪木の登場で空気が変わった。「バカヤロウー!」猪木の第一声を心待ちにしていた聴衆は歓声を揚げた。
四三年二月二十日、アントニオ猪木(本名猪木寛至)は、神奈川県横浜市に生を受けた。十四歳でブラジルに移住し、十七歳で力道山にスカウトされ帰国。本業のプロレスのみならず、八九年に「スポーツ平和党」を立ち上げ政界にも進出した。
農地への転用で森林破壊が進むアマゾン。環境保護団体は「このままでは、百年以内に熱帯雨林が消滅する」と警告する。
九月十四日にマナウスで行う「ジャングルファイト」。法人二百万、個人百万の高額入場料を森林保護に当てる。森林破壊進行の空気をかえて欲しい。(佐)
03/08/30