8月21日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】リオデジャネイロ州のアントニー・ガロチーニョ保安長官は十九日、PSBを離党してPMDBへ移籍することを表明した。同長官率いる郎党の入党でPMDBは途端に、議会の内外でPTに次ぐ第二党となった。
下院のPMDBは、下議十二人の増員で総勢八十人とPTへ小差で迫った。妻のロジーニャ知事の入党で対大統領府交渉でも州知事勢力に一段と重みがついた。十二月に予定されている内閣改造に向けて、連立与党の動きも加速している。
PSBはガロチーニョ長官の離党で、連立党内で比重を下げた。下院でPSBは十三人の離党で、十六人へ減った。カンポス下議(PSB)は、テイシェイラ通信相をPSBへ引き込もうと夕食に招いた。
しかし、通信相は地方選挙まで、PDTから動く考えはないという。政府は年金改革でPDTに煮え湯を飲まされたので、通信相に早期離党を求めている。
ガロチーニョ長官の去就に、政府は特別神経を使った。カリェイロ上議の計らいで、野党へ移籍しなかったことで安どした。PMDBでは同長官の入党祝いを行い、同長官も突飛な言動はしないと誓った。
同長官もPMDB入党でリオ州財政の窮状を救うため、対政府チャンネルを求めていた。同長官に同調した議員は新教系のPSB七人、PTBやPFL、PL、PP五人などのプロテスタント勢力だ。PTを圧倒しそうなPMDBとなったが、PTは過激派三人の処分をあきらめてはいない。