8月12日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】五年間サンパウロ州の動植物の見本を収集・整理・研究してきた科学者らが「第二段階」に向けて準備を行っている。蓄積してきた生物多様性に関する情報から利益を生み出そうというのだ。
「生物ネットワーク」は、九八年以降サンパウロ州の生物多様性調査に貢献してきたサンパウロ州調査支援財団(Fapesp)の生物分類計画の一端を成す。Fapespが支援する新しい計画の目的は生物学者が動植物、菌類から抽出した物質や純粋成分を利用して医薬品、化粧品、食品を製造する過程において技術革新を進めることだ。これらの成分はがん、マラリア、悪性かいようの治療薬や鎮痛剤の開発のために実験される。
こうした抽出成分の特許は同財団、調査研究機関、企業に共有される。特許取得によって、新薬開発にブラジル人科学者が多く参加することが期待されている。